事例解説
事例分野
器物破損・住居侵入
事例の概要
相談者は、通勤途中において一般家庭の風呂場をのぞき見したとして、住居侵入罪を被疑事実として逮捕された。相談者は周辺地域では著名な会社の従業員でもあったことから、自身の刑事事件の進捗のみならず、会社の信用に傷をつけることになることを最も懸念しており、当事務所に相談をした。
弁護活動の方針
本件のポイントは、個人としての刑事責任以上に会社に対する影響が生じないように速やかに事件の収束を図ることが求められる点でした。起訴されてしまった場合だけでなく、事件処理に時間が経過してしまっては事実上周辺地域に情報が洩れ、会社の信用に傷をつけるリスクが高いため、速やかに被害者との示談をまとめる等の弁護活動が求められた。
結果
不起訴処分により被疑者勾留中に身柄釈放され終結。
弁護士のコメント
本件は不起訴処分を早めに獲得する必要がある事例でした。また勾留延長されるか否かも不透明であったことから、被疑者勾留の期間である10日間のうちに被害者との示談をまとめる必要がありました。のぞき見という性犯罪の性質も帯びる本件は、示談が難しかったものの、粘り強く被害者との協議を行い、無事示談を成立させることができたため、不起訴処分を勝ち取ることができました。